点字通信第11号 群馬県立盲学校 点字係 令和6年2月2日(金)発行 触ってわかる!〜現行のお札編〜    みなさんのお財布に入っているお札。このお札には触って確認できる工夫がされていることをご存じでしたか?お札を触って区別する方法を一緒に見ていきましょう。  1つめはよく知られていることですが、お札の横幅の長さが違います。高額なお札ほど横幅が長く、1万円札と5千円札は4mm、5千円札と千円札は6mmの差があります。最近は見かけませんが、2千円札は5千円札とは2mm、千円札とは4mmの差があります。 (規格サイズ.comのサイトより)(お札の大きさの違いを示した画像を掲載)  2つめは、「識別マーク」というものが付けられています。お札表面の下の両角(りょうかど)に、1万円札はカギ型、5千円札は八角形、千円札は横棒、2千円札は点字の「に」が、盛り上がったインクで印刷されていて、さわり分けることができます。5千円札の識別マークはさすがに触って八角形とはわからないと思いますが。 (画像は国立印刷局のサイトより)(識別マークの違いを示した画像を掲載)  3つめは、1万円札と5千円札にはホログラムが印刷されています。左の識別マークの右側にあり、他の部分よりもつるっとしたさわり心地になっています。千円札にはなく、少しざらついた感触です。 ※ 2014年に、5千円札のホログラムの形状が改良され、1万円札との違いがより分かりやすくなりました。 (画像は国立印刷局のサイトより)(ホログラムを比較した画像を掲載)  このように触って見分ける工夫がされています。お財布に入れる時に、お札を裏返し、上下逆にして入れると、角の裏面に識別マークがくるので、お財布からお札を取り出すことなく人差し指で識別マークを触ってお札の種類を確認することができて便利です。 (財布の中に、上下逆にしたお札が入っており、お札の左角を、指で触って券種を確認している写真を掲載)  また、国立印刷局からお札識別アプリ「言う吉くん」(iPhone用)の無料配信を行っています。このアプリは、お札にカメラをかざすと、券種を識別して音声と大きな文字で金額をお知らせします。真偽判別機能はありません。 (国立印刷局HPより)(言う吉くんアプリの画像を掲載)  ところで、今年の7月3日から新しいお札が発行されます。この新札では識別マークの形もついている場所も変わります。詳しくは来年度の点字通信でお伝えします。 点字練習会   もともとは点字使用者の実力アップを目的に実施していましたが、平成28年度からは、日頃点字を使用して学習する児童生徒に加え、弱視の児童生徒、職員も参加する点字練習会を実施し、全校をあげて点字に親しむ機会としています。今年度3回実施でき、今回で27回目となりました。ご参加ありがとうございました。   令和5年度点字練習会昇級・認定者(17名) (第25回点字練習会の様子)(第25回点字練習会会場を後ろから撮影した写真を掲載)