施術法の概要
三療(あはき)とは
◆ あん摩
東洋で発達した手技療法で、東洋独自の考え方である経絡・経穴(ツボ)を対象にして、血の流れを良くするために、衣服の上からおおむね遠心的に行われます。もみ方は、主に筋肉を押し付けるようなテクニックを使います。
また、曲手(きょくで)という、あん摩にしかない手技があり、これに熟達すると、きわめて爽快な感じを与えることができます。
◆ マッサージ
ヨーロッパで発達した手技療法で、今から100年前に伝わりました。古典マッサージは筋肉を対象として行われます。直接皮膚の上から、主に求心性に行われるもみ方は、あん摩とは逆に、筋肉を骨から離すようにします。
1950年代には、結合織マッサージや骨膜マッサージという特殊なテクニックも開発され、いずれも医療の一部として用いられています。また、美容マッサージやスポーツマッサージなど、多方面で応用されています。
◆ 指圧
近代の日本で創始された手技療法です。あん摩やマッサージの圧迫法、柔道の活法などを元に構成されています。
◆ はり(鍼)
細い金属製の「はり」を体に刺し、組織に機械的刺激を与え、効果的な生体反応を呼び起こして変調を修正し、病気の治療や健康増進を目的に行われる療法です。 痛くない刺し方が確立されており、安心して受けることができます。
◆ きゅう(灸)
よもぎの葉からつくる「もぐさ」を体の上で燃焼させ、温熱刺激を与えて効果的な生体反応を起こさせ、変調を修正し、病気の治療や健康増進を目的とする療法です。