令和6年度 群馬県立盲学校運営方針
1 学校教育目標
(1) 学ぶことを喜びとする幼児児童生徒を育成する。
(2) 自他ともに大切にする幼児児童生徒を育成する。
(3) 社会参加・社会的自立をする幼児児童生徒を育成する。
2 校訓
学ぶ喜び そして自立へと
3 教育方針
☆ 幼児児童生徒にとって最大の教育環境は教職員自身
◎ 幼児児童生徒(施術を受けられる方)の人権、健康、安心・安全を守ることは、すべてに優先する
◎ 人を育成する上での「関わり」「結びつき」の指標
○ 「信じ抜く」
○ 「ありのまま受け容れる」
○ 「励まし続ける」
○ 「どこまでも支える」
○ 「心をつなぐ」
(1) 学ぶことを喜びとする幼児児童生徒を育成するために
① 一人一人の幼児児童生徒の適確な実態把握(視覚的な実態、学び方の特性(認知の実態を含む)を行い、その実態把握を基にした指導目標、指導方法の検討を行う。
② 実際の指導・支援においては、教育環境の整備、教材教具の工夫(ICTの有効活用を含む)を 十分に行うとともに、幼児児童生徒の学び方の特性をとらえて、学び方そのものを教え育てていく。
③ 幼児児童生徒の個別最適な学びを保証し、「できた」、「分かった」を積み重ね、自信をもたせていく。幼児児童生徒が身に付けた力の評価、検証を十分に行い、保護者、生徒等が納得できる、事実に基づいた説明を行う。
④ 居住地等の学校へ転学した時、また、学校教育を終了(修了)した後に、地域や職場で適応できる基礎学力を身に付け、活用できるようにする。また、基礎学力については、信頼性や妥当性のある標準的な評価を行う。
(2) 自他ともに大切にする幼児児童生徒を育成するために
① 一人一人の幼児児童生徒が達成感や成功感を味わい、自分に自信がもてるような指導を実態に即して行う。
② 自分を大切にするのみならず、周りの人との違いを認め、良さを見出すことによって、いじめの防止を徹底するとともに、人権意識を高める。
③ 一人一人の幼児児童生徒の多様な実態に応じた自立活動の指導を充実させる。
(3) 社会参加・社会的自立をする幼児児童生徒を育成するために
① 自立をするためには、自分でできるようになる(する)指導と同時に、必要に応じて適切に他者や周囲に援助を依頼できる力を付ける指導も必要である。こうした考えにもとづいて、幼児児童生徒の社会参加・社会的自立に向けた指導を行う。
② 幼児児童生徒の将来の生活場面、社会生活を見通し、学び方の特性(認知特性を含む)を踏まえた、丁寧で信頼性、妥当性のある進路指導・職業教育を実施し、キャリア教育の充実を図る。
③ 将来の幼児児童生徒の生活を考慮し、基本的生活習慣及び職業人としてのマナーや働く力の確立を図る。
④ 様々な体験活動の充実を図り、地域の学校や公共施設等と連携して交流学習の機会をもち、幼児児童生徒同士及び校外の人とのつながりを充実させていく。
4 学校経営方針
☆ 誇りをもって職務に専念し、学校の運営を円滑に行う
(1) 円滑な学校運営を行うために
① 各学部、寄宿舎、事務室間で連携協力し、幼児児童生徒、保護者、関係機関等と適切に対応していく。事務部は、幼児児童生徒の安全・安心な教育環境の整備、教育に役立つ様々な資源の活用を柱として、学部、寄宿舎も含め学校が一体となって幼児児童生徒の教育に取り組む。
② 多様な幼児児童生徒の指導・支援に必要な専門性と実践的指導力の向上を図る。特に、幼児児童生徒の視機能やその他の感覚の実態把握、弱視教育、重複障害教育の研修に重点的に取り組む。
③ 視覚障害支援センターでは、視覚に関する教育相談・支援や地域連携を行い、各地域の学校や関係機関等との支援・協力体制を継続する。
④ 幼児児童生徒の良い点、成長や変化、頑張りを積極的に保護者、生徒等に伝える。様々な手立てを介して、保護者、生徒等とのやり取りを充実させ協力体制をつくる。また、幼児児童生徒の教育活動に生かしていくため、必要に応じて幼児児童生徒の関係機関とも連携を密にする。
⑤ 教職員の心身の健康が、幼児児童生徒の学ぶ喜びにつながる。大きく健康等を損なう前に、同僚や管理職等に相談できるよう、風通しの良い職場環境を整える。また、普段から食事、運動、睡眠・休養を大切にして、自らの健康管理に努める。
(2) 服務規律を確保し、信用失墜行為を起こさないために
① 幼児児童生徒、保護者、関係機関の職員、教職員同士等、相手に関わらず人権意識を常にもち、不適切な言動・発言がないように努める。互いの良さや考えを認め、教育公務員としてふさわしい言動を常に心掛ける。
② 特にSNSの使用、交通事故、飲酒・酒気帯び運転、体罰、幼児児童生徒への不適切な言動には十分に気を付け、幼児児童生徒への安全配慮も決して怠ることがないように努める。
③ 保護者、生徒等から相談や要望があった場合は、まずは終わりまで丁寧に話を聴き、真摯に受け止める。また、幼児児童生徒、保護者との距離感を間違えることなく、良好な関係を心掛ける。また、保護者面談でや生徒指導等の際には、必ず複数の教職員で対応する。
④ 教育公務員としての自覚をもち、お互いに良好な人間関係ができるよう心掛ける。また、報告、連絡、相談を大切にし、教職員同士が協力し合える職場作りを推進する。
⑤ 会議の回数や内容の精選・重点化、校内LANの活用等、校務の効率化と業務改善に向けた取組の工夫を行う。また、退勤時刻を遵守するとともに、在校時間記録ファイルを正しく活用し、一人一人が勤務時間を意識して業務ができるようにしていく。
(3) 教職員のハラスメントの防止について
① 様々なハラスメントについて、教職員一人一人がその内容を十分に理解し、お互いが働きやすい職場になるように最大限の配慮をする。自分がされていやなことは他の人にはしない、自分を大切にするように他の人も大切にする。また、相手の心情を理解し、対等な立場での対話を継続していくことによって、ハラスメントのない職場環境を整えていく。
② パワーハラスメントは、優位な立場にある人が、業務上の適正な範囲を超えた言動により、他の教職員の就業環境を損なう行為を指す。また、他から異動してきたばかりで、学校のルールや状況についての情報が少ない同僚(上司を含む)への攻撃など、組織の中で不利、あるいは弱い立場にある同僚への言動もパワハラとして認められる。皆が見ている前で相手を罵倒する、自分に落ち度があっても相手に責任転嫁する、何が何でも周囲の意見に耳を貸さず、自分の意見を通すなどの行為もハラスメントと考えられる。
③ 不機嫌ハラスメントは、不機嫌な態度で周りにいる同僚を不快にさせるハラスメントである。業務の最中に怒鳴り声を上げる、舌打ちをする、物を勢いよく置く、物に当たる、ドアなどを勢いよく閉めるなどの行為は、不機嫌な態度の現れと考えられ、本人が自覚していなくても周囲にストレスを与え、時には恐怖を感じてしまう人もいる。音ハラスメントとも考えられる。さらに、同僚に対して不機嫌な口調や冷たい言い方、攻撃的に話すことも、不機嫌ハラスメントであり、同時にパワハラとも考えられる。とも考えられる。
お互いを大切にし、風通しの良い職場を目指しましょう。
学校のシンボル「ぐんもーちゃん」と一緒に進みましょう!