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点字・情報通信 ホームページ版 第3号

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2016年11月14日(月) 
発行:点字・情報研究係

第6回 校内点字練習会開催!

 去る10月5日(水)の放課後、全校を対象とした「第6回校内点字練習会」が実施されました。

参加者は、中学部の点字使用生徒4名、墨字使用生徒1名、高等部の点字使用生徒1名。今回は、それに加えて、幼小学部職員10名、中学部職員7名、高等部普通科職員3名、高等部理療科職員5名、事務部職員(公仕さんを含む)4名、それに学生さんを加えた計36名でした。

会場の大会議室は、近年の校内点字競技会や練習会にはない熱気に包まれ、各問題の間の休憩時間に流れる音楽が聞き取りにくいほどでしたが、参加者が一斉に点字を書く30秒~2分間には点筆の音だけが響き、独特の緊張感をともなった良い時間が過ぎていきました。

今回初めて点字盤を触った方もいて、支援を担当した3名はやり方の説明に回りました。また、「50音書きや転写、聴写は初めて」という方も多く、隣の席の人に質問したり、生徒にやり方を聞いたりする声で、休憩時間もにぎやかでした。

結果は、翌日に担当職員から各職員に伝達。その際にいただいた意見や、生徒からの声を参考に、係が気づいた改善すべき点をあわせて、次回(来年度)の開催方法について今後検討していきたいと考えています。

職員からの感想

・初めて点字盤を触ったので、わからないことばかりだったが、周りに聞きながらなんとかやった。ちょっとたいへんだったけれど、いい経験になった。
・聴写問題は、生徒たちはすべてを聞き取って書いているのだと思って、すごいなと驚いたが、実際は、聞き取れた部分だけ書いていることが分かった。
・2日くらい前に点字盤に紙をつける方法を確認して、メ書きだけやろうと思って参加したが、転写問題も配られたのでやってみた。難しかったが、解答を配ってもらったので、それを見ながらやってみたい。
・転写や聴写のやり方が分からず、戸惑ってしまい難しかった。やり方が分かっていればもう少し書けたかもしれない。
・本校では昔は点字競技会が点字使用者だけでなく墨字使用者向けにも行われていた。点字をちょっと書いてみたり、点字についての話を聞いたりしていた。
・初任の研修以来、久しぶりに点字を書いたのでうまくいかなかったけれど、楽しかった。子どもたちもうれしそうだった。これを機会にまた練習してみようかなと思った。
・初めて点字を書いてみて、楽しかった。小学生に点字のお手紙を書けるように練習したい。
・初めて練習会に参加したが楽しかった。今後、月1回でもやってもらえれば参加したい。
・放課後の時間なので、参加しなかった墨字使用の生徒が時間を持て余してしまった。参加しない生徒への対応を考える必要がある。

生徒からの感想

・たくさんの人数で点字が書けて、とにかく楽しかった。またやりたい。
・すごい人数が集まったのでびっくりした。でも、とても楽しかった。また先生たちとやりたい。今度はいつやるんですか?
・先生方がいろいろ訊いてきたので逆に教えてあげたりした。おもしろかった。
・書き始める位置などがわからなそうだったので、近くの人に教えてあげた。自分の点はあまり上がらなかったけど、とても楽しかった。
・会場がとてもにぎやかで楽しかったけど、途中の音楽を聴くのを楽しみにしていたのでそれがよく聞こえなかったのはちょっと残念だった。もう一度練習したいな。

練習会後も点字盤の練習を続け、実際に小学生にあてて点字の手紙を書いてくれた職員もあり、係としてとてもうれしいことです。盲学校では点字を使用する児童生徒の数が減ってきており、直接は点字の指導に関われない職員もいるのが現状ですが、今後も、職員と児童生徒たちが、ともに点字を使うことを楽しみ、点字の力を磨き合える学校でありたいと思っています。