視覚情報の特徴
 一般的に、健常者は感覚情報の約80%を視覚から得ているといわれています。受け取りうる情報量を比較すると視覚は聴覚の100倍、聴覚は触覚の100倍程度であるという試算もあります。

 感覚情報の質の側面では、視覚がさらに圧倒的な位置を占めていて、視覚優位の統合が成立しているのが普通です。健常者では、情報の量においても質においても視覚が優位な位置を占めています。特に空間知覚・認知に関しては視覚運動系が有利で、複数のものを平行してとらえることができます。

 視覚障害者では、この視覚が全く使えないか、あるいは十分に使えないので日常生活や行動に支障をきたすことがあるのです。